ポエム
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父のお腹に
別れ際、子供をダシに使い、
子供がおじいちゃんに抱きついて
お別れを言っているのに紛れて、
私も抱きついてみた。

なんだかとても暖かく、
なんなんだと思うくらいの安心感。
やっぱり、私の半分は父から出来ているようだ。

父のお腹にダイブしていた子供のような。そんな感覚だった。

背中を押された目論みは、見事に成功した。

一つだけ心残りは、父の顔を見れずに帰ってしまったことだ。
これぐらいは良しとしとこう。

20/01/11 03:44更新 / kanata



談話室



■作者メッセージ
小さな子供がいると今まで恥ずかしくてできなかったことも、難なく出来てしまう不思議な力がある。

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