ポエム
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義母
主人と一緒になることが決まり
初めて義母に会った時
「私は、嫁じゃなく、娘になる」と宣言した。

それから、主人の実家に行くたびに
娘として過ごしている。
主人の兄弟と一緒に、イビキをかきながら
川の字になって昼寝をし、
皆んなでこたつに寝転がってテレビをみる。

ウトウトしていると
薄目の向こうで、
私がいつも履いているお気に入りのズボンの穴を
義母がチクチク縫っている。

「あんたが、娘って言うんだから、しょうがないでしょ」

いい旦那さまには、いいご両親が付いて来るものだな。
と思いながら、薄目をつぶって、またウトウト眠る。

子供が成人したら、
「人は顔じゃないからね」と言うつもりだ。
多分、主人も同じことを言うに違いない。

19/12/20 14:49更新 / kanata



談話室



■作者メッセージ
義母は、戦後を生き抜いて70半ばまで現役で仕事をした苦労人だ。
今は、私の仕事の愚痴を飽きながらも聞いてくれている、有難いお方です。

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