ポエム
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家族の温かさ
まだ私が学生で
親と暮らしていた頃
毎日一緒にご飯を食べ、
おしゃべりをし、笑いあっていても
とても不思議に思っていたことがある。

母の手・父の手
母の体・父の体
最後に触れたのはいつだろうと。

海外の人は、ハグしたり
何かとスキンシップがあるのだろうが、
日本では、私の家族では、
おはよう。おやすみなさい。
ただいま。おかえりなさい。
全て会話で終わる。

思春期であっても、これだけ一緒に暮らしているのに
触れることがないことが寂しいでもなく、
毎日を淡々と忙しく過ごしている。
それが、ただただとても不思議だった。

親元を離れる時、これで何かあったら後悔すると思い、
思い切って、母を抱きしめた。

けれど、未だに父は抱きしめられないでいる。

いつかビックリさせてやろうと目論んでいる。




19/12/18 23:39更新 / kanata



談話室



■作者メッセージ
抱きしめた母の感想は、案外ドライで
「どうしたの、気持ち悪いなー。」だった笑。

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