ポエム
[TOP]
待っていた。
新人の頃、
職場で辛い時、理不尽な時、責められている時、
毎日が緊張で、その人の足の音が聞こえるたびにドキドキして、
視野が狭くなり、寝てるのに眠れなくて。朝になる。
同じ職場の人は、その状況に気が付いて話をたくさん聞いてくれた。
私もたくさん訴えた。毎日を一生懸命頑張った。

でも、だれも助けてはくれなかった。
「大変だね。大丈夫か?」
多分職場の人はみんな気が付いていた。
でも、だれも助けてくれなかった。

今、考えれば、それはそうだと思う。
一人ひとりに家族がいて、背負っているのもがある。
それを犠牲にしてまで、自分の仕事が滞ることなんてしない。

もし、そんなことをしてくれる人がいたら、
絶対に大切にした方がいい。
でも、そんな人いるのだろうか?

どんなに一生懸命頑張って仕事をやりあげても、
怠けながら仕事をやりあげても、
結果が全てで、出来なければ意味がない。

自分で自分を責めて潰れるくらいなら、
心の中でくらい、いくらでも人のせいにしたらいい。
この人にもいいところがあるかもなんて思わなくていい。
この人は嫌いだと自分の中で認めてしまえばいい。
一番大切なのは、自分が潰れないこと。

仕事場で潰れても誰も助けてはくれない。
19/12/06 15:13更新 / kanata



談話室



■作者メッセージ
本当に助けてくれるのは、仕事場以外の人。
視野が狭くなると会社と家の行ったり来たりになる。ここしか私の居場所はないのではと思ってしまう。でも、仕事とは別の色々な人と出会うと仕事場の人間関係なんて真面目に考えていたことが、あほらしくなる。同じ経験をしている人もたくさんいる。嫌いな人に自分の人生潰されてたまるか。

今思うのは、どんなに仕事ができる人でも、正解を振りかざしている人も同じ職場の人を潰す人は、会社にはマイナス人物でしかない。
上にいる人は、部下の本当の気持ちは、わからない。自分の経験した気持ちでしか、接することはできないと思う。復活した先には、ひとつわかってあげられるかもしれない自分がいる。

※ 私の経験からだけのお話です。

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c