始まり
朝日が照らし出した街はまだ目覚めていない
隣の部屋の目覚まし時計は鳴り続けている
きっと皆始まりを拒んでいる
自分を演じることを拒んでいる
また作り笑いを貼り付ける今日が始まる
外界では他人のイメージの中だけで生きているようで
嫌気が差す
水を失った魚のようにもがいたり足掻いたりしている
僕はさぞ周りには滑稽に映っているだろう
誰もいないロッカールーム
換気扇の音だけが喧しく空気を揺らしている
ロッカーを開けると昨日の僕が隠れているような気がした
脱いだ服をロッカーの中のハンガーにかけて
手持ちのトートバッグから作業着を取り出し袖を通した
その時鼻腔に柔軟剤の匂いが広がった
君が洗ってくれた作業着は
僕にがんばれと言っている
一人じゃない
君が背中をおしている
今日もがんばろうと思った
隣の部屋の目覚まし時計は鳴り続けている
きっと皆始まりを拒んでいる
自分を演じることを拒んでいる
また作り笑いを貼り付ける今日が始まる
外界では他人のイメージの中だけで生きているようで
嫌気が差す
水を失った魚のようにもがいたり足掻いたりしている
僕はさぞ周りには滑稽に映っているだろう
誰もいないロッカールーム
換気扇の音だけが喧しく空気を揺らしている
ロッカーを開けると昨日の僕が隠れているような気がした
脱いだ服をロッカーの中のハンガーにかけて
手持ちのトートバッグから作業着を取り出し袖を通した
その時鼻腔に柔軟剤の匂いが広がった
君が洗ってくれた作業着は
僕にがんばれと言っている
一人じゃない
君が背中をおしている
今日もがんばろうと思った