僕は人を救いたい
この手で 誰かを救いたい
憧れだった 画面の向こうのヒーロー
だから 諦めたくない 人を救うことを
僕もヒーローに なりたいんだ

でも そろそろ潮時なんじゃないかな
人のために生きることが 自分のため
自分が笑えないから 人に笑ってほしい
馬鹿馬鹿しいよね 嗤えよ ほら

僕の手はずっと 指先に触れられても
誰かの手を掴めることはなかった
僕の手はこれからも 誰の手も掴めないかもしれない
それでも もう少しだけ がんばろう。

この生き方は間違いじゃない
きっといつか 報われるさ

そうやって今日も 自分にナイフを突きつける

生き方 鳥山渉

■作者メッセージ
本当に 自分の生き方間違ってんじゃねえかと思うことすごくある。
それこそ毎日。
小さい頃から ヒーローになりたかった。
ヒーローって いつも救った人たちの笑顔に囲まれて笑ってる。
うまく笑えない自分も 笑顔に囲まれたら笑えるかな って。
なにより 人の為に生きる って姿勢がかっこいいな って。

現実は 笑顔に囲まれることなんてなくて
自分はいつだって力不足で
いつも自分を恨んでる。

諦めたいけど 諦めたら自分の中の何かがなくなる気がして
今日もしぶとく憧れてる。