シャンプーハット
「シャンプーハットを買いに行こう」
ある朝君はそう言った
一緒にミルクティーを飲んでいる時だった
まだ少し寒い十一月の昼さがり
ラジオをかけて 車を走らせる
君は隣で煙草を吸ってたね
白いワイシャツの似合う君
ラジオで流れる知らない洋楽
目的のものを買い終えて
満足そうな横顔を見つめる
子供みたいに無邪気な君
一体何をするのだろうか
家に帰ってビールを開ける
外にはもうすぐ夜が来る
沈む僕の顔を 覗き込む君の姿は
シャンプーハットを顔にはめ
「ライオン」と呟いた
笑う僕と 真剣な君
とある十一月の物語
シャンプーハット 鳥山渉
ある朝君はそう言った
一緒にミルクティーを飲んでいる時だった
まだ少し寒い十一月の昼さがり
ラジオをかけて 車を走らせる
君は隣で煙草を吸ってたね
白いワイシャツの似合う君
ラジオで流れる知らない洋楽
目的のものを買い終えて
満足そうな横顔を見つめる
子供みたいに無邪気な君
一体何をするのだろうか
家に帰ってビールを開ける
外にはもうすぐ夜が来る
沈む僕の顔を 覗き込む君の姿は
シャンプーハットを顔にはめ
「ライオン」と呟いた
笑う僕と 真剣な君
とある十一月の物語
シャンプーハット 鳥山渉