ポエム
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目に見えない君
『君』との初めての出会いは
中学三年の終わり頃
あやふやな形で僕の前に
姿を見せてくれた

高校生になってから会えたのは
いつでも部活動の時間だけ
真剣に向き合う僕の前に
いつでも『君』がいた

初めは四百字詰原稿用紙
何枚にも渡って『君』を描いた
段々文字は減ってしまっても
変わらずはっきりと『君』はいた

文字の中だけの 僕の神様
どうか 僕を助けて
僕は 一人じゃ歩けない

言葉の中だけの 僕の理想よ
どうか 僕に笑って
僕は 一人じゃ笑えない

今日も『君』に会うために
僕は言葉を繋ぎ続ける

目に見えない君 鳥山渉
19/08/25 02:56更新 / 言欲



談話室



■作者メッセージ
いつも僕の作品の中にいる ヒロインのような存在
その存在について ずっと考えて出た答えがひとつ
きっとその存在は 僕の中にいる僕だけの神様のようなものなんだ
と。
だとしたら 作品を書くことは 信仰のような一面も 僕にはあるのかも。

沢山の人に 自分の見てる世界を届けたい
と思うなかで
どうしようもない僕が唯一縋れるもの
にしがみついている。
そんな感じでしょうか。

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