ポエム
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独白

最低な僕の
胸に穴が空いている
最初は拳ひとつ分くらいだった
後悔をするたびに
穴は広がった
とてもじゃないが
塞がりそうにない

優しい言葉をかけられても
言葉は穴を通り抜けて行く
悔し涙を流しても
涙は穴を通り抜けて行く
一体なにが この穴を埋められるというのか

パテでも
紙でも
石ころでも
埋められない

言葉でも
涙でも
温もりでも
埋められない

満たされたい
穴を見るたびそう思う
満たされない
穴を見るたび確信する

僕の作品の中にいる偶像(かみさま)
貴女なら穴を埋められますか
僕の夢の中にいる偶像(かみさま)
貴女に僕の穴を埋めて欲しい

今夜もキャベツ畑の縁で待ちます
今夜も僕は貴女を待ちます

独白 鳥山渉
19/08/12 20:20更新 / 言欲



談話室



■作者メッセージ
うまくまとめられず 長くなってしまった。
投稿も約一ヶ月ぶり。
お久しぶりです。
鳥山渉です。

この作品は ずっと僕が抱えている想いを綴りました。
今まで 僕の作品は 『誰でもない誰かたち』へ宛てた手紙のような書き方だと感じていました。
それはきっと 僕が僕の作品の中にいる『誰でもない誰かたち』を妄信しているからなのでしょう。
今回は 『誰か』が埋められない穴が痛くて堪らなくて 耐え切れなくて書きました。
決して綺麗なものではない 醜い僕の独り言です。
独りぼっちなんです。
いつか 穴が埋まる日を願うばかりです。

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