火を。
風が吹く度 火の粉が散る
灰になれ 炭になれ 塵になれ
想い出など 全て焚べてしまえ
想い出など 全て燃やしてしまえ
僕は暖炉に薪をやる
風が吹いて 燃屑は華のように開く
明るく燃えて暖かい
僕の産んだ我が子の光
僕の歩んだ想い出の光
僕は暖炉に紙をやる
僕は小人だ
ちっぽけな小人
想い出に縋る小人
僕は僕だ
ちっぽけな僕
想い出を捨てた僕
歩み出す 僕
傍らには 火を。
『ごめんね。』
火を。 鳥山渉
灰になれ 炭になれ 塵になれ
想い出など 全て焚べてしまえ
想い出など 全て燃やしてしまえ
僕は暖炉に薪をやる
風が吹いて 燃屑は華のように開く
明るく燃えて暖かい
僕の産んだ我が子の光
僕の歩んだ想い出の光
僕は暖炉に紙をやる
僕は小人だ
ちっぽけな小人
想い出に縋る小人
僕は僕だ
ちっぽけな僕
想い出を捨てた僕
歩み出す 僕
傍らには 火を。
『ごめんね。』
火を。 鳥山渉