風吹くのどかな草原
腹を空かせた狼一匹
晴天見上げ寝転んで
飢えに耐えかね夢を見た

同じくのどかな草原に
のんびり羊 二匹いた
恋人同士の のんびり羊
優しく柔らかいその肉に
牙を突き立て引き裂きたい

優しい狼にはとても
羊は食えはしなかった
夢でもそんな事考える
自分に牙を突き立てたい
自分を全て引き裂きたい

飢えもそろそろ限界だ
狼一匹 草原で眠る
狼一匹 空を眺める

微睡み狼 夢模様 鳥山歩結

■作者メッセージ
今回も味はあっさり 反復表現抑えめで。
これは 実話ベース？の温めていたものを。
レンチン？いいえ 素材を寝かせていただけです！