花園 烏 屍体
色鮮やかな花が
咲き乱れる花園に
屍体がひとつ
綺麗に
懸命に
咲く花々に囲まれて
転がっている
どこからともなく烏どもがやってきて
屍体の肉を啄んでいる
奴らは花の蜜なんて
可愛いもので栄養は摂れない
汚く腐ったモノを喰らい
生きているのだ
あの屍体は誰のものだ
もう誰にもわからないよ
僕はいつから、何故アレを見ている
それもわからない
ただわかるのは
あの烏は皆 元は人間だったことだけ
やがて僕も
屍肉を喰らわなければ
生きていけない日が来るのだろうか
そんなのは嫌だ
綺麗に生きて綺麗に死にたい
やがて僕も
あの屍体の隣に並ぶ日が来るのだろうか
それも嫌だ
死んだ後は
きちんと弔われて棺に入りたい
きっとどちらの未来も来やしない
未来はいつだって
僕の想像を超えてやってくる
烏より酷い生き方をしているかもしれない
あの屍体より無惨な死後が待っているかもしれない
それならそれでいい
どんな未来でも
きっと今のこの現実よりはマシだろうから
花園 烏 屍体 鳥山あゆむ
咲き乱れる花園に
屍体がひとつ
綺麗に
懸命に
咲く花々に囲まれて
転がっている
どこからともなく烏どもがやってきて
屍体の肉を啄んでいる
奴らは花の蜜なんて
可愛いもので栄養は摂れない
汚く腐ったモノを喰らい
生きているのだ
あの屍体は誰のものだ
もう誰にもわからないよ
僕はいつから、何故アレを見ている
それもわからない
ただわかるのは
あの烏は皆 元は人間だったことだけ
やがて僕も
屍肉を喰らわなければ
生きていけない日が来るのだろうか
そんなのは嫌だ
綺麗に生きて綺麗に死にたい
やがて僕も
あの屍体の隣に並ぶ日が来るのだろうか
それも嫌だ
死んだ後は
きちんと弔われて棺に入りたい
きっとどちらの未来も来やしない
未来はいつだって
僕の想像を超えてやってくる
烏より酷い生き方をしているかもしれない
あの屍体より無惨な死後が待っているかもしれない
それならそれでいい
どんな未来でも
きっと今のこの現実よりはマシだろうから
花園 烏 屍体 鳥山あゆむ