ポエム
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追想『椿』
『敬愛』の意を込めて
手紙に椿の絵を添えた君
僕があの時欲しかった愛とは
種類の違う愛だったけれど
君は確かにあの時僕に
『愛情』を向けてくれていた

愚かな僕は
悲しみに暮れ
あの時はひどく塞ぎ込んだ
でも今思えば
どんな感情であれ
君が僕を想ってくれていた
それがどれだけ有難いことか
今になって 痛いほど理解した

今の僕が
君に花を贈るとしたら
椿の花を贈ろう
あの時君がくれた意味と
全く同じ意味を込めて
真っ赤な椿を贈ろう

追想『椿』 鳥山あゆむ
23/06/13 11:39更新 / 言欲



談話室



■作者メッセージ
また投稿期間が空いてしまった。
日に日に書けなくなっていく。

最近、また過去のことをよく思い出す。
『鳥山あゆむ』が『鳥山あゆむ』としていられるのは、
思い出すその時間が
当時関わった人達が
見聞きした言葉や景色や感情が
混ざり合って残っているから。
今の鳥山は残り滓なのかもしれない。

過去のことを作品にすると
暗くて どろどろで 気持ち悪くて
とても人に見せられるような作品にはならない。
だから頑張って 上澄みだけ掬ってみた。

もう過去のことは忘れて今を生きよう

何度そう考えてもまたここに戻ってくる。
だから呑み込んで いっそ全部吐き出そうか。
少し迷っています。

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