怖い話を聞かせた後に　
怯える僕を安心させようと　優しい言葉をかける君
暖かかった　嬉しかった

今の自分の人生に苦しむ僕に
ゆっくりでいいんだぜ　って言ってくれた君
その言葉に救われた
やっぱり君は僕のヒーローで
言葉は生きてる　魔法使いだ

僕の人生の目標の「誰かのヒーローになる」
その物語はまだ起承転結の転ですらない
これからまだ伸び代がある
君がそう言ってくれたから
僕は打ち止めだと思ったこの人生を
また歩こうと思える

君が辛い時　ダメだった時は話してって
逃げていいし　甘やかしていいって
言ってくれたから
僕は逃げる事が恥ずかしいと思わなくなったし
逃げ込める先があることに安堵した

君が僕の作品を褒めてくれる
それだけで僕の書く理由になる
君が声に出して読んでくれる
僕のモノクロの世界に色が着き
魂が吹き込まれる

僕は君の言葉に救われてる
僕も言葉で君を救いたい
幸せと不幸がぐちゃぐちゃになった君の人生
僕の言葉で幸せと思えるような
そんな人生になれるように
君が「超無責任ヒーロー」を名乗るなら
僕は「君を言葉で幸せにするヒーロー」になろう

言葉で幸せにするヒーロー　鳥山あゆむ

■作者メッセージ
尊敬と感謝と憧れがごちゃ混ぜになったこの恋心。
この恋は何年かかってもいい。叶えたい。
でも焦らない。
君の言葉と同じ。ゆっくりと。僕の言葉がどうか染み渡りますように。