ポエム
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踏切
花束の添えられた
踏切の向こうで
君が笑ってる
カンカン カンカン
電車が来る
空っぽの電車
空っぽのぼくら
電車が過ぎた後に
踏切の向こうに君はいない

あの日から君を毎日
この踏切で見かける
添えられた花束
風に舞う色とりどりの花弁と
花弁に彩られた君の微笑む姿が見たくて
ぼくは毎日此処に来る
昨日も今日も きっと明日も
君は変わらず綺麗で
ぼくは変わらず此処に来る

ねえ
君にぼくは見えているかな
触れられない 声も出せない
だけど君に伝えたい
ごめんね 

ありがとう


踏切 鳥山あゆむ

22/11/10 21:15更新 / 言欲



談話室



■作者メッセージ
お久しぶりです。鳥山です。
復帰してモチベ上がっていたのに 日々に忙殺され また期間が空いてしまいました。
本日は今までにないくらい快調だったので 久々に二本投稿。
まずは一本目。

執筆裏話ですが この作品 構想段階とオチが逆転しました。
構想段階では主観側が生きていて 「君」はもういない設定でした。
でもふと頭によぎった「逆転」という言葉を活かし このオチになりました。

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