ポエム
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[4周年記念作品]四年。
歩いた
裸足の足は血塗れで
泥や砂で真っ黒になった
白い道に 赤黒い足跡だけが残っていく

手を伸ばした
伸ばした手は救う為に
でも結局出来たことといえば
自分の首を絞めて 血反吐を吐かせただけ

十七歳の死にたがりは
二十一歳の生きたがりへ 

他人に恋をしてきた
叶わぬ恋ばかり
他人を愛してきた
無条件で見返りなんて求めずに

結果手に残ったのは
ほんの少しの星粒のような希望と
四年前から変わらない大きな絶望

この先も変わらないだろうか
否、変えてみせる
僕が僕の手で 言葉で人を救い
僕が僕の手で 言葉で夢を掴む
その時が来るまで この部屋にいよう


四年。 鳥山あゆむ
22/10/23 07:53更新 / 言欲



談話室



■作者メッセージ
早いものです。
もうこのサイトに投稿を始めてから 本日で四年です。
きっかけは当時の恋人が「Twitterだけじゃなくて、どこかサイトに公開したら?」という一言からでした。

もうその人は隣にいないし 夢もペンネームも変わり続けたけど 根っこは変わらない。
僕は僕の言葉で 人間を救いたい。
人間として。

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