ポエム
[TOP]
大きな選択
 

選択を迫られた
長年苦楽を共にしてきた友人を取るか
こんな僕に「大好き」と言ってくれる女の子を取るか
今まで重要な選択肢が出た時 僕は欲張って
両方取る道を選んできた
でも今回は どちらかを選ぶしかなかった

自分の人生を棒に振るのはよかった
でも両方取れば自分だけじゃない
周りの友人にまで迷惑がかかる
僕は友を選んだ

その旨を彼女に伝えた
当然、彼女は怒っていた
「なんで私ばかりこんな辛い思いしなきゃいけないの」
って言われた
「辛いのは君だけじゃないよ」
って言葉が心臓から喉を通って口に出た
彼女はひとしきり恨み言を言って
最後に僕の名前を呼んだ
返事をしたらこう言ったんだ
「大好き」

そんなのってズルいじゃないか

一晩経って思う
僕は 正しかったのだろうか

大きな選択 鳥山あゆむ
22/01/28 16:29更新 / 言欲



談話室



■作者メッセージ
お久しぶりです。
また期間が空いてしまった。
別に忙しくなく 詩を書く時間ならいくらでもあったのに
書きたいものが見つからず スランプのような状態でした。

この作品は実話です。
詳しくは語れませんが 僕は間違っていたのか 正しかったのか
答えは出ません。

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c