勇気を出して君をデートに誘った
「デート」なんて言い方は浮かれすぎかな？
まだ返事も来ていないのに
起きた時　バイトの休憩やバイト終わり
携帯を見るたびに　
真っ先に君からの返事が来ていないか
確認する

送信する指はもちろん震えが止まらなかったし
内容は何度も打っては消した
考えて考えて考え抜いて
好きだと言う気持ちをなるべく
なるべく悟られぬよう努力はした
気持ちを知られて　
良くも悪くも意識されるのが怖いのだ

でも、もしもこの「会いたい」って気持ちが
少しでも伝わって
「いいよ」って言ってもらえたら
僕はきっと
生きててよかったと思えるだろうな

次に会えたら何を話そうか
話したいこと沢山ある
君に会いたい
会って話がしたい

早く返信来てくれって気持ちと
どうせダメだから来なくていいよって気持ちが
ぐちゃぐちゃになったままの日々
辛いけど　まあ楽しくもある

僕は君を思う瞬間だけ
死体から生者になれるんだ

会いたいよ　鳥山あゆむ

■作者メッセージ
今月頭　会える機会は逃したが
誕生日プレゼントを共通の友人に預けた話と
その後お返しがしたいと言う話は作品として投稿させていただいた。

その後僕は　なんとか希望の品を絞り出し
相手は了承してくれた
少しワガママをいったので
ワガママついでに　と二人で会えないか誘ったのだ。

少し前の僕ならこんなこと考えなかったし言わなかった。
もう立ち止まりたくない。
前へ　前へあゆみたい。