あの群青の向こうへ
僕はカラス
カァ カァって鳴きながら
ゴミを漁って暮らしてる
夕暮れ時になると僕は
ゴミを漁るのをやめて
山の向こうへ帰ってくる
僕には山奥に七つの子もいないし
15歳の少年の中にいる訳でもない
悪臭と蔑視に塗れたただの黒いカラスだ
ある時 空の向こうが気になった
あの青の向こうには何が広がってて
あの白は何で出来てるんだろう
なぜ色が変わってしまうのだろう
気になって 飛んで行くことにした
飛んでも飛んでも
青も白も正体は分からなくて
飛んで
飛んで
飛び続けて
気がついたら僕の羽は
白く染まっていた
汚いものしか知らない僕が
こんな白をもらっていいのか
僕には分からない
ゴミを漁ることが全てだったから
やがて真っ白になった僕は
雲になって
今も空を漂っている
あの群青の向こうへ 鳥山あゆむ
カァ カァって鳴きながら
ゴミを漁って暮らしてる
夕暮れ時になると僕は
ゴミを漁るのをやめて
山の向こうへ帰ってくる
僕には山奥に七つの子もいないし
15歳の少年の中にいる訳でもない
悪臭と蔑視に塗れたただの黒いカラスだ
ある時 空の向こうが気になった
あの青の向こうには何が広がってて
あの白は何で出来てるんだろう
なぜ色が変わってしまうのだろう
気になって 飛んで行くことにした
飛んでも飛んでも
青も白も正体は分からなくて
飛んで
飛んで
飛び続けて
気がついたら僕の羽は
白く染まっていた
汚いものしか知らない僕が
こんな白をもらっていいのか
僕には分からない
ゴミを漁ることが全てだったから
やがて真っ白になった僕は
雲になって
今も空を漂っている
あの群青の向こうへ 鳥山あゆむ