夏の君と真昼のツキ
夏の君はいつだって
爽やかな柑橘系の制汗剤の匂いがした
柔らかな黒髪から香るシャンプーの匂いと
ワイシャツからのぞく白い肌の
夏だからってラムネを飲む君が
僕にはとても眩しくて 愛おしくて
君はセーラー服を脱いで
黒髪は染料に侵されて
耳たぶはキラキラと飾られて
ラムネはアルコールに変わってしまったけれど
でも相変わらずワイシャツが似合ってて
白い肌は相変わらず白く 眩しくて
君からは爽やかな柑橘系の香りがした
僕が好きだった君と過ごした夏は遠くて
僕が好きだった君はもう居なくて
雲が流れ 時が流れ
僕だけが真昼のツキみたいに
薄ぼんやりと取り残されている
君はいつかウェディングドレスを着るだろう
でもその隣にいるのはきっと僕じゃない
君はきっといつか白装束に包まれて眠るだろう
でもその顔を見つめるのはきっと僕じゃない
夏の君と真昼のツキ 鳥山あゆむ
爽やかな柑橘系の制汗剤の匂いがした
柔らかな黒髪から香るシャンプーの匂いと
ワイシャツからのぞく白い肌の
夏だからってラムネを飲む君が
僕にはとても眩しくて 愛おしくて
君はセーラー服を脱いで
黒髪は染料に侵されて
耳たぶはキラキラと飾られて
ラムネはアルコールに変わってしまったけれど
でも相変わらずワイシャツが似合ってて
白い肌は相変わらず白く 眩しくて
君からは爽やかな柑橘系の香りがした
僕が好きだった君と過ごした夏は遠くて
僕が好きだった君はもう居なくて
雲が流れ 時が流れ
僕だけが真昼のツキみたいに
薄ぼんやりと取り残されている
君はいつかウェディングドレスを着るだろう
でもその隣にいるのはきっと僕じゃない
君はきっといつか白装束に包まれて眠るだろう
でもその顔を見つめるのはきっと僕じゃない
夏の君と真昼のツキ 鳥山あゆむ