ポエム
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愛生歌(あいじょうか)
夏の夜の匂いがすると
君のことを思い出す
星の綺麗な夜だった
見渡す限り人間なんていなくて
あの時、世界は僕らのものだった

涼しげな川の音
温い風が頬を撫で
さらさら さらさら 草が揺れる
蛍が生きる光
寂れた自販機の光
爪先立ち
顔を 唇を近づける君に
僕は何も言えなかった
僕は何もできなかった

愛を謳え人間
襤褸切れに
物言わぬ人形に成っても
学生服を脱いで
ネクタイに首を絞められても
夜明け前の藍の海を忘れるな

生を謳え人間
言葉で疼く傷に悶え
珈琲とアルコールに溺れ
夕暮れの夢に笑い
朝焼けの現実に泣いて
深い夜の中で精一杯謳え

僕もそうやって生きていく
あの日を肯定できなくても
それが人間だと
笑って生きていく

愛生歌(あいじょうか) 鳥山あゆむ
21/06/28 01:13更新 / 言欲



談話室



■作者メッセージ
「やりたいことが多すぎて でも時間がない」
なんて言ったら
「時間は作るものでしょ」
って 有難いお言葉を親切だと思い込んで仰ってくれる方も
いるかもしれませんね。
はい。その通りでございますが 僕、鳥山あゆむは酷くが頭が悪いので
時間の作り方というものを知りません。
本当に救いようのないくらい頭が悪いです。
「頭が悪いくせに詩を書くな」
なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが
好きでやってることに誰にも文句は言われたくないですね。


まあ 頑張って 中途半端にしないようにしていきますよ。
ちまちま ね。

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