届け
あの人はいつも
男物の香水の匂いに混じって
ほのかに煙草の匂いがした
かっこいい服を着て
いつでもあざとく笑ってみせて
いつだって私はその笑顔に照れてしまって
そんな私を見て嬉しそうに
名前を呼んで「かわいいね」って
真っ赤な顔を手で覆う私を
ニヤニヤしながら見つめるあの人の視線が
少しむず痒くて
でも私を見てくれてることが嬉しくて
あの気持ちは恋とはちがう
そう言い切りたいけど
もしかしたら私はあの人に
恋をしていたのかもしれない
叶わぬ恋だった
あの人は愛されていた
たくさんの人に愛されていた
その愛に応えるように
いつも笑ってたあの人の姿が
匂いが 声が 想い出が
今も溢れて止まらない
胸が痛くて苦しくて
もうあの人に会えない現実だけが
毎日私を苦しめる
今でも私は
あなたに似た人を見つけると
あなたの言葉を思い出すよ
あなたは私の生きる希望だった
私はあなたを愛していたんだよ
届け 鳥山あゆむ
男物の香水の匂いに混じって
ほのかに煙草の匂いがした
かっこいい服を着て
いつでもあざとく笑ってみせて
いつだって私はその笑顔に照れてしまって
そんな私を見て嬉しそうに
名前を呼んで「かわいいね」って
真っ赤な顔を手で覆う私を
ニヤニヤしながら見つめるあの人の視線が
少しむず痒くて
でも私を見てくれてることが嬉しくて
あの気持ちは恋とはちがう
そう言い切りたいけど
もしかしたら私はあの人に
恋をしていたのかもしれない
叶わぬ恋だった
あの人は愛されていた
たくさんの人に愛されていた
その愛に応えるように
いつも笑ってたあの人の姿が
匂いが 声が 想い出が
今も溢れて止まらない
胸が痛くて苦しくて
もうあの人に会えない現実だけが
毎日私を苦しめる
今でも私は
あなたに似た人を見つけると
あなたの言葉を思い出すよ
あなたは私の生きる希望だった
私はあなたを愛していたんだよ
届け 鳥山あゆむ