ポエム
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夢の国にて@
星も月も眠る夜
なんとなく窓から外へ飛び出した
いつも通りの庭の芝に
足をつけたと思ったら
瞬間 目眩
目を開けると私は
知らない場所に立っていた

楽しそうに歌う草花 
タップダンスを踊る鳥
人間の子供くらいの大きさのリスは 
クルミでキャッチボールをしている
森の木々はみんな葉巻を蒸していて煙たい
地面はカラフルなキャンディーで
空はヘンテコな色をしてる
ここはどこだろう

草花と鳥に無視されて 
リスは二組私を無視した
三組目のリスがやっと答えてくれた
『ここは夢の国だよ』
夢の国 なんとも普通の名前だった
さて 私はここで 何をしようか

元の世界に帰っても
退屈だらけな日々が続く
ならばいっそここで
おばあちゃんになるまで過ごそうか
いや ここは夢の国なんだ
もしかしたらきっと私は
永遠に少女のままいられるかもしれない

そんなことを考えながら歩くと
森を抜けて 丘に出た
麓には村らしきものがある
目を凝らしてみると人はおらず 
代わりにいるのは 人型クッキーだけだった

お腹が空いたことに気づく
クッキー達に何か食べさせてもらおう
そう思い 丘を降りる
クッキーの一人(?)に声をかける
「なにか食べ物を恵んでもらえませんか?」
クッキーは笑顔で
『これは珍しい。人間のお客様だ。ご馳走しましょう。是非、お話でもしながら』
人間は珍しいらしい 割と高待遇だ
さて 何が出てくるやら

クッキーについて 家に入る
クッキーの癖に 家は普通だ
目の前に皿が出された
牛乳とビスケットだった
クッキーの癖に水分を摂りビスケットを食らう
面白い話だ

夢の国にて@ 鳥山あゆむ
21/04/16 23:39更新 / 言欲



談話室



■作者メッセージ
642文字。懲りないね。
シリーズもの。懲りないね。

さて みなさまお久しぶりです。
お読みいただき感謝です。
鳥山は現在 Twitterでも何度か告知しましたが 詩人の活動の関係でちょっと面白いこと進めてます。
完成致しましたら ここでも宣伝させていただきます。
どうぞ よろしくお願いします。

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