ポエム
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宵煙
君が住んでたあの町の
人々の生活の光を眺めながら
僕はふわり宙に浮く
モクモクモク 煙になっていく
君のいる空はまだ遠い

僕が住んでたあの町は
今や遥か彼方になった
僕はきらり星になる
キラキラキラ 死骸になる
君のいる場所はもうわからない

もう一度会えたら  
どんな話をしようか
日々の愚痴 
将来への希望 
お互いの好きな人のこと
どんな話だって 
君とならきっと楽しい

消えゆく手先を見つめながら
通ってきた道を振り返る
ずいぶん遠くまで来てしまった
そろそろ時間だ

さよなら またどこかで

宵煙 鳥山渉
21/02/07 14:47更新 / 言欲



談話室



■作者メッセージ
なんとなく 友達の家のベランダで煙草を吸っていた夜に書いたものです。
深い意味はない。

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