あい
君を目指して歩いた
手紙ならとうに無くした
今日は特に寒いな
手袋がないと尚更冷える
電車を乗り継ぎあの駅へ
貴女の居たあの町へ
かつて此処に確かに在った
僕らの時間の存在証明をする為に
貴女はまだこの町にいるのだろうか
縹の着物が似合う貴女は
そういえばいつから花便りを
寄越さなくなっただろう
僕もだいぶ筆無精
呆れられてしまったことでしょう
花曇りの空 開けた缶コーヒー
君の弾くギターの音を想い出す
僕の描いた物語は
意味も見せる機会もなく
紙魚に喰われてボロボロだ
意味なんて初めから無かったのかも
今じゃ全部屑箱いきさ
それでも綺麗なのを選りすぐって
こうして纏めて持ってきた
もし会えたらどうか受け取って
僕の描いた人生を
遠い過去から
聴こえるさよなら
溶けてしまった魔法なら
もう一度かけなおせばいいだけって
そう思うのはいけないことだろうか
あい 鳥山渉
手紙ならとうに無くした
今日は特に寒いな
手袋がないと尚更冷える
電車を乗り継ぎあの駅へ
貴女の居たあの町へ
かつて此処に確かに在った
僕らの時間の存在証明をする為に
貴女はまだこの町にいるのだろうか
縹の着物が似合う貴女は
そういえばいつから花便りを
寄越さなくなっただろう
僕もだいぶ筆無精
呆れられてしまったことでしょう
花曇りの空 開けた缶コーヒー
君の弾くギターの音を想い出す
僕の描いた物語は
意味も見せる機会もなく
紙魚に喰われてボロボロだ
意味なんて初めから無かったのかも
今じゃ全部屑箱いきさ
それでも綺麗なのを選りすぐって
こうして纏めて持ってきた
もし会えたらどうか受け取って
僕の描いた人生を
遠い過去から
聴こえるさよなら
溶けてしまった魔法なら
もう一度かけなおせばいいだけって
そう思うのはいけないことだろうか
あい 鳥山渉