灰砂
空も海も灰になって逝く
縹色の空も紺碧の海も
さらさら さらさら
灰になって逝くんだ
想い出も言葉も砂になって去く
桜色の想い出も透明な言葉も
さらさら さらさら
砂になって去くんだ
さよならを言えない僕に
神様が与えた罰は
僕から色を奪うことだった
世界は灰色で
手にできるものは砂だけだ
僕の目にいま鮮やかに映るのは
空っぽになったビールの缶たちと
吸い殻の詰まった灰皿だけ
苦しくなんてない 苦しくなんてない
独りぼっちの部屋の中で
微かに想い出せる君の顔に
僕は煙を吐こう
あの春はもう消えた
灰砂 鳥山渉
縹色の空も紺碧の海も
さらさら さらさら
灰になって逝くんだ
想い出も言葉も砂になって去く
桜色の想い出も透明な言葉も
さらさら さらさら
砂になって去くんだ
さよならを言えない僕に
神様が与えた罰は
僕から色を奪うことだった
世界は灰色で
手にできるものは砂だけだ
僕の目にいま鮮やかに映るのは
空っぽになったビールの缶たちと
吸い殻の詰まった灰皿だけ
苦しくなんてない 苦しくなんてない
独りぼっちの部屋の中で
微かに想い出せる君の顔に
僕は煙を吐こう
あの春はもう消えた
灰砂 鳥山渉