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妄想少年の恋B
それからは 死んだような日々を送った
運命感じてたのなんて自分だけ
結局楽しかったのは自分だけ
馬鹿らしい

あの喫茶店で恥を晒してから
一体どれだけ経っただろう
みっともなく泣いて
逃げ出したあの日から
変わったことは何もない

あの子への気持ちも
変わらなかった

このまま腐っているよりは
あの時のことを謝りに行こう
ふと そう思った

心臓が壊れてしまいそうだった
ゆっくりドアを開ける
変わらない彼女がそこにいた

「ごめんなさい」

その一言で充分だった

彼女は 頷いただけだった

また涙が溢れそうになるのを
必死に 必死に堪えた

ここまで頑張ったんだ
もう少し頑張ろう
手が 口が 心臓が震える

「貴女が好きです」

彼女はまた 頷いた

妄想少年の恋B 鳥山渉
21/01/10 20:55更新 / 言欲



談話室



■作者メッセージ
書いてて小説っぽいなあって。
まあいいか。
これで終わりです。たぶん。

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