ポエム
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冷たい森の中
冷たい冬の森の中に
凍りかけた石が落ちている
にぎってみる
やはりほんのり冷たかった
なんとなく 近くにあった木の幹に
凍りかけたその石を投げて ぶつける
木は「うっ」とうめくだけだった
そんなぼくらを見ていたリス達は
くすくす笑っている
木は 泣いていた
ぼくは ただそれを見ていた

冷たい森の中 鳥山渉
20/12/29 11:37更新 / 言欲



談話室



■作者メッセージ
穴の空いたサンダルで 外を歩いていた。
地面のひんやり冷たい感触に触れて
なんとなく 小学生の頃を思い出した。

僕の通っていた小学校には 遊具のある森が敷地内にあった。
休み時間はほとんど そこで遊んでいた。
ある時の冬の あの冷たかった石を 思い出した。

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