僕が憧れたあの人は
今どこで何をしているだろう
あー　会いたいなあ
会って　もう一度僕の名前を呼んで欲しい

僕が大好きだったあの人は
今何を考えているだろう
あー　僕のこと考えててほしいなあ
ほんの一瞬でも　あの人の脳を僕が染めたい

あの人が僕の「味方でいる」って
言ってくれたから
あの人が僕に「素敵だよ」って
言ってくれたから
僕は少しだけ自信を持って生きようと思えた

あの人の好きだった服を着て
あの人の好きだった音楽を聴いて
あの人が吸っていた煙草を吸っている
いつまでも　亡霊みたいにさ
僕はあの人の影を追いかけている

互いの幸せを願ったんだ
今きっとあの人は幸せだろうし
僕も幸せにならなきゃ
前を向かなきゃ

あの人は　みてるかな
僕はあなたの残してくれた想い出のおかげで結構元気にやってはいます
あなたも元気だと嬉しいな

あの人へ向けて　鳥山渉

■作者メッセージ
活動を始めてからの一年間は　たったひとりのために書いていたけど　その人のために書いた詩を詩集にして渡してからは　誰かのために書くことがほとんどなくなった。
自分のために書くことが多くなった。
だから今日は　たったひとりのために。
僕を肯定してくれた人のために書いた。
届くことを願う。