ポエム
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好きなこと
おろしたてのタオルを意味もなく持って
眠れない夜にラジオを聴きながらさ
雨の日だけど散歩 季節の匂いを感じて
隣では友達の煙草の香り なんだか心地いい
悪ノリで誰かに電話なんかかけちゃってさ
ごめん 起こしちゃった?って 馬鹿らしいね

ひと段落ついたら 車でコンビニまで
あの店員さんは 今日もいるかな
接客が凄く丁寧なんだよな
15分くらい 駄弁りながら買い物して
外でカップラーメンなんて食べたりしてさ

帰って待ってるのはまっさらな原稿用紙
さあ これから汚ねえ字で何を書こう

遠い夏の思い出?
あの日の後悔?
居やしない誰かと誰かのラブストーリー?

どれも違うなあ なんて思ってさ
気分転換にアルバムなんか眺めてると
誰かの笑った顔が撮りたいなって思っちゃう
そういえばしばらく カメラは仕舞いっぱなしだな

明日はバイトサボったりなんかして
気になるあの子を誘ってさ
撮影に出かけるのも 悪くないなあ
終わったら おしゃれなカフェでコーヒー飲んで
好きな音楽の話なんかしてさ
悪くない 悪くないなあ

友達と気になるラーメン屋に行くってのも
なんだか捨てがたい
豚骨ラーメン 食べたいなあ
車で好きな音楽かけてさ
リサイクルショップでくだらないもん買って
誰かの想い出に想いを馳せる
よし これは次の休日にしよう

さあ 気になるあの子をどう誘おう
「お茶でもいかが?」
いやいや気取りすぎ
「ちょっと出かけませんか?」
急になんだよ なんて思われない?
考えてたらこんな時間に
なるようになれ
あーあ 送信ボタン 押しちゃった

返事は明日の朝見よう
早起きしなきゃな
バイト先への言い訳 考えとかなきゃな
もう寝よう

好きなこと 鳥山渉
20/07/17 03:38更新 / 言欲



談話室



■作者メッセージ
680文字だって。
今までで一番長くて めちゃくちゃ。
スッキリした。
たまにはこういうのも悪くないなって。

そういえば 初投稿作品「旅の目的地」がもうすぐ閲覧千回に到達する。
千回読まれた作品 千回想像された情景。
なんだかすごいなぁ(笑)
本当 投稿した時はこんなことになるとは思わなかった。
何度も言ってるけど 一回でも 一人でも見てくれる人がいる限り 投稿は続けます。
読んでくださり 感謝です。

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