おもうよる
箱から出して火を点ける
その度に 君が遠くへ行く気がする
苦い味と 煙の匂い
口いっぱいに広がっていく度に
君が好まない匂いだから
隣を歩けなくなるなって
考えてしまうんだ
君はそんなこと気にしないだろうけれど
僕はすごく すごく気にするんだ
やめられたら っていつも思う
でもさ やめたら 僕は何に縋ればいい
君にみっともなく縋りたくないんだ
僕の都合で 君を苦しめたくないんだ
だって ほんとうに好きなんだもの
だから僕は 今夜も箱から出して 一服
おもうよる 鳥山渉
その度に 君が遠くへ行く気がする
苦い味と 煙の匂い
口いっぱいに広がっていく度に
君が好まない匂いだから
隣を歩けなくなるなって
考えてしまうんだ
君はそんなこと気にしないだろうけれど
僕はすごく すごく気にするんだ
やめられたら っていつも思う
でもさ やめたら 僕は何に縋ればいい
君にみっともなく縋りたくないんだ
僕の都合で 君を苦しめたくないんだ
だって ほんとうに好きなんだもの
だから僕は 今夜も箱から出して 一服
おもうよる 鳥山渉