ポエム
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オレンジの君へ
電車に揺られ 死に場所探し
自分の色も分からぬままに
この一生を終えるのは
少し勿体無い気もするな

他人の色がよく見える
妄想なんかでは断じて無い
見たくなくても見えるなら
眼を閉じて眠ってしまおう

眼を閉じても辛い事は続いた
死に場所は なかなか見つからなかったよ
そんな時 君と出会った

写真を撮ろう
素敵な色の君の写真
変わらないうちに 褪せないうちに
この眼とフィルムに焼き付けよう

写真を撮ろう
何色でもない僕の写真
君の眼に見える僕は 何色なんだろう
撮って教えてくれないか

また会いたい
柔らかなオレンジ色がまた見たい
君は どうだい

オレンジの君へ 鳥山渉
20/03/10 23:23更新 / 言欲



談話室



■作者メッセージ
高校生の頃から たまにカメラを持って外を散歩していた。
何気ない公園や空を撮って満足していた。

少しして 素敵な色の人を撮りたいなと思い始めた。
いわゆるポートレート というやつです。
なかなか撮らせてくれる人がいないまま 二年くらい経ってしまった。
少し前 撮らせてくれる人が見つかり 約束を取り付けた。

先日池袋の公園や路地裏で撮影をした。
現像はあと数日で終わる。
受け取りが楽しみだ。
綺麗に撮れてたらいいな。

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