ポエム
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心を忘れた怪物
優しさより厳しさだけを力に生きていた
お前という脆い子供に出逢うまで
どんな時でも悲しい時でさえ
涙で濡れた顔で笑っているのを覚えている

柔らかく小さい手を
こんな加減を知らない怪物の手で握ってしまったなら
俺は手を握らない握る事さえ出来ない
お前から重ねてくれるまで

無邪気に走り回る清らかな足
時に小石に躓くが
また立ち上がり動き出せる
まるで俺に自由を教訓している様に

笑う事は出来るが
それは1ミリたりとも嬉しくはない
誰かを嘲笑う時の顔だ
心に溜めていたのは憎しみだけ
たった一つの感情に過ぎないのに
俺の心は底に沈むくらい重かった

厳しさだけじゃねぇ
優しさだけでもねぇ
両方とも受け止めるんだ
お前が出逢ってくれたから

今の最高な俺がいる事を噛み締めてゆく
17/06/08 17:33更新 / 白蝶



談話室



■作者メッセージ
生きるか死ぬかの境遇で生きて来た怪物の心情を表してます。ある子供に出逢ってから自由や優しさを教えてもらったみたいな…笑

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