ポエム
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ザイオンス
頭の中は
君でいっぱいのはずだった
僕の歩く世界の色を変えてくれたね

1秒さえも無駄にせず
君のことを考えていたし
いやもっともっとかもしれないね
小数点以下も無駄にはしていない

無差別な愛には他意もなく
ありのままの姿で道を作る
かさぶたすらも
歩んだ道のりの指標さ

君と僕とが作った時間は
そういうものの繰り返しで
僕という自信なさげな
人に力を与えてくれたよ

私にあってあなたにないもの
それは自信だと思うな
君がそう言った
雨の日の喫茶店でさ

そんなことはない
君のおかげなんだ全部
君がそこにいるだけで
君がそこにいるだけでさ

私がいなくても大丈夫
きっと多分勘違いだよ
私がそこにいるから
私を必要と勘違いしてた
もっと素敵な人とさ
自分らしくあなたを生きて欲しいの
私なんかじゃ物足りないでしょ
きっと心ではそう気がついてるはずよ

冷めたコーヒーの味は苦い水のよう
アイスコーヒーばかり飲んでいたのに
君と飲んでいたコーヒーの味は
もうここにはないんだね

気がつけば無理して飲んでいた
ブラックコーヒー
それなしに生きてはいられない
そう思っていたはずなのに
そう思っていたはずなのにさ
22/10/12 19:17更新 / tetrapod



談話室



■作者メッセージ
6本目の投稿でした。
ザイオンス効果のおはなしでした。
気がつけば作者もタバコなしには生きられない体になっていますが
それもザイオンス効果ということで、決して自分の意志ではありません。
そういうことにしておいてください。

大好きなあの人も、心の勘違いなのかもしれません。
でも勘違いも自分の意志。
貫き通してそれを愛すことは何も間違いではないと思います。
ということで明日もコンビニで600円払って毒煙を世の中にばら撒いていきたいと思います。

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