ポエム
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ステレオ
カーテンの隙間から漏れる朝日
片耳だけ外れたイヤホン
いつもは聞かない音楽を
残り少ない電池で鳴らしてる

僕はとても不器用だったね
一方通行の優しさは
君に巡り合うこともないままだった

こうするべき
ああするべき
考えていたはずだった

「決まったことなんてないんだよ」
「正解なんてないんだから」
「2人で一緒に見つけたかったね」

優しい春の風のような君の声色は
終わりの時にも変わらなくて
取り返せない時間達が
頭の中で騒ぐから
僕はイヤホンで耳を塞いだ

聞き馴染みのない音楽は
好みな音ではなかったけど
きっとそれが僕の良くないところだと
外れたイヤホンを耳に嵌めた


22/10/06 18:57更新 / tetrapod



談話室



■作者メッセージ
こうしたら喜んでもらえるだろうというステレオタイプは、案外誰かの気持ちを害してしまうようなこともあるわけで。本当に幸せな関係はこうしたいと腹を割って話し合える関係なんだろうなと思います。

2本目の投稿でした。読んでいただきありがとうございました。

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