ポエム
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二足歩行
いつからか閉じ込められた紫色のモヤのような檻に
今日で別れを告げよう
アスファルトの匂いや
電信柱に擦り付けられた煙草の跡を
背中に背負って
先の見えないトンネルに
足を踏み入れた

氷漬けのスマートフォン
朝と夜に見るのも
嫌になるんだ
必死なんだろう
世の中のどこにボクがいるか
消えてなくなる火の粉は
風になってゆらゆらと
遠くの空をとんでいる

桜の季節になったのか
見えていた景色は見てはいなかったのだなと
素晴らしい世の中だったのは
知っていたはずだった
知らない街の知らないよるに
ふわりと浮かぶ桜の光を
まだ出会いと別れと思えていた
そんな時もあった

地を張って世を見るのだ
まだまだやり残したことが頭の中に浮かんでくるのだから
23/04/09 18:14更新 / tetrapod



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