ポエム
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夢を語る時間なんてなかったか
正解を知っている
己の両手で首を絞めて
細くなった軌道から
ヒューヒューと音を立てながら
ニコニコと笑って呼吸をする
正解だ
美しい

ドミノを繰り返す世の中は
ジェンガみたいな明日の土台で
身の回りは白と黒をクルクルと入れ替えながら
いずれは角で白で固まる
4枚並べても5枚並べても勝ちは存在しないが
自己満足は加速するだろう。
ただ誰1人として同じパズルのピースではない
横にいるからと言ってかっちりハマるとは限らない

何をしているのか気がついた頃には
抜け出せない
主人公は自分ではない
ゲームなんかに囚われている暇はない
あなたを生かすのはあなた自身じゃない
使命感と自身からの脅迫
お前がやらなかったらお前以外が死ぬぞ
お前のせいで、全員が苦しむぞ
お前が始めたことじゃないか
そんなこともできないのか
そんな覚悟で始めたのか

終わりがなくなる

自分のストーリーはここまでだ
歯車とは言い得て妙だ
共依存という名の監禁
美しい構造だ


蹴っ飛ばしちまえ。
俺は許さない。
正しくあることも、正義であることも。
社会人として当然。誰かに迷惑をかけて生きるな。とか
何だそれ俺の人生の障壁どもがなんかいってらぁ。

寝れない夜には気持ちよく音楽を聴いて
暇な時にはスマホでゲームをして
YouTubeとかTikTokで時間を潰して
スポーツ観戦で一喜一憂する。

お前たちこんな生活を送っておいて、何が夢のない、成功しない世界だ
消費するだけ消費して、感謝の気持ちなんて一切ないじゃないか
音の組み合わせ、言葉の並び、奇怪な文字列でさえも
それは誰かを救いえる。誰かを元気づける。
口から刻んだビートに心躍り、即興で蹴ったバースに脳天を揺さぶれる
こんな世界がサブカルチャーとして廃れていくのを見ていられるのか
わかるかセンスのないクソども。
日常系の中に溶け込んだ、自分とは遠いものに
触れていることすら気が付かない
無関心な人間のいかに無念なことか。
俺たちはあんたらを援助しなきゃいけないらしい。
コンテンツに払う金はないのにな。
需要曲線をぶち壊す障壁はここにあったわけだよな。
都合のいい世の中だぜ。反吐が出る。

23/04/06 00:44更新 / tetrapod



談話室



■作者メッセージ
抜け殻になってしまったわ。成虫は腐った。

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