夜
肌を撫でる風が優しくなった
湿気た雨の日の心地よい空気に肺に溜め込んだ毒煙を吐き捨てる
禁煙詐欺は今日も継続中
この心地よいひとときのために生きているのだから
1杯目は必ずHeineken
本当はキリンの方が好きだけど
横文字の方が格好良いから仕方がない
意味のない会話で溢れる駅前のバーは
今日もいつも通り世の中の掃き溜めとして賑わっている
世の中に期待しすぎたのかもしれないな
マスターに言われた
目の前に見える光景に酔っていれば
そんなことも考えなくて良いはずなのだ
今何を目指して歩いているのかわからなくなっても
そんなことどうでも良いはずなのだ
長生きする理由なんかもないはずだった
良いことがあるなんて限らないのに
なぜ辛い思いをして這いずっているのか
良いことがあるなんて限らないからだろう
不確定なら不確定ということなのだろう
道は一本に絞られている
前を向くか後ろを向くか、それが止まるか
自分自身がそれは選ぶものだ
Hainekenは3杯目だった
気がつけば吸い殻の山ができていた
時計の針は2周していて、終電はもうすぐだった
傘はささずに店を出た
バルーンを歩いているような足取りで
スーツ姿のサラリーマンの横の吊り革を掴んだ
湿気た雨の日の心地よい空気に肺に溜め込んだ毒煙を吐き捨てる
禁煙詐欺は今日も継続中
この心地よいひとときのために生きているのだから
1杯目は必ずHeineken
本当はキリンの方が好きだけど
横文字の方が格好良いから仕方がない
意味のない会話で溢れる駅前のバーは
今日もいつも通り世の中の掃き溜めとして賑わっている
世の中に期待しすぎたのかもしれないな
マスターに言われた
目の前に見える光景に酔っていれば
そんなことも考えなくて良いはずなのだ
今何を目指して歩いているのかわからなくなっても
そんなことどうでも良いはずなのだ
長生きする理由なんかもないはずだった
良いことがあるなんて限らないのに
なぜ辛い思いをして這いずっているのか
良いことがあるなんて限らないからだろう
不確定なら不確定ということなのだろう
道は一本に絞られている
前を向くか後ろを向くか、それが止まるか
自分自身がそれは選ぶものだ
Hainekenは3杯目だった
気がつけば吸い殻の山ができていた
時計の針は2周していて、終電はもうすぐだった
傘はささずに店を出た
バルーンを歩いているような足取りで
スーツ姿のサラリーマンの横の吊り革を掴んだ