ポエム
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私がいない
何かがあった
誰かがいた
あの日確かにここにいた
あれは私

ぼんやりとした前景に
雨が染み込んで
空を見上げる私の
頬にポロリ
思い出が冷たく伝った

何もなかった
誰もいなかった
あの日私はどこにいたんだろう

はっきりとした背景に
雨が追いかけてきて
端っこにおいた
自信
ポロポロと崩れた

そう
私はあの日もどの日もいつの日も
誰の目にも留まらずに
生きていた

橋から見た夕焼けも
路地裏の猫も
あなたは覚えていない

私が覚えていたらそれでいいのかな?

声が出にくいほど胸が苦しい

でもここにいると決めた
あなたが私を忘れても
心に傷を付けたくないから


20/01/08 20:39更新 / 紫陽



談話室



■作者メッセージ
生きているのにどこにもいない様な感覚になることがある。

※タイトル変更しました。

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