鏡
赤児の頃、私はツルピカの鏡だった
ヒビすら無い曇りすら無い汚れすら無い
幼稚園児から今日までの頃、私はギタギタの鏡
ヒビは深さを次第に増している
曇りは濃さを次第に増している
汚れは暗さを次第に増している
ツルピカからギタギタへ
滑らかから粗い凹凸へ
私に触れる者はああ皆血を流す
ああ私さえいなければ
ああ私さえ消えてしまえば
いっそ、最後まで壊してほしい
誰も傷つけぬくらいに粉砕し、風にスベテ流してほしい
ヒビすら無い曇りすら無い汚れすら無い
幼稚園児から今日までの頃、私はギタギタの鏡
ヒビは深さを次第に増している
曇りは濃さを次第に増している
汚れは暗さを次第に増している
ツルピカからギタギタへ
滑らかから粗い凹凸へ
私に触れる者はああ皆血を流す
ああ私さえいなければ
ああ私さえ消えてしまえば
いっそ、最後まで壊してほしい
誰も傷つけぬくらいに粉砕し、風にスベテ流してほしい