ポエム
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誰のものだったろう
ヘッドフォンを耳に当てる
唸り轟く大音響
スベテを塞ぎたかった
先も見えぬ霧をかけたかった


窓の外を覗く
カラスは自由だった
木に止まって休んでいた
木の葉は穏やかだった

流れる風に名前を呼ばれたかった
怠ける白雲に身体を預けたかった
凍えかけのこの鉄格子の部屋の中から
手を掴み引いてほしかった


でもこの四肢は
自分のために付いているワケではなかった

ソレを今日も付けてる
使い物にならなくなるまで
自分のためには使えない物を
19/03/05 17:14更新 /



談話室



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