誰のものだったろう
ヘッドフォンを耳に当てる
唸り轟く大音響
スベテを塞ぎたかった
先も見えぬ霧をかけたかった
窓の外を覗く
カラスは自由だった
木に止まって休んでいた
木の葉は穏やかだった
流れる風に名前を呼ばれたかった
怠ける白雲に身体を預けたかった
凍えかけのこの鉄格子の部屋の中から
手を掴み引いてほしかった
でもこの四肢は
自分のために付いているワケではなかった
ソレを今日も付けてる
使い物にならなくなるまで
自分のためには使えない物を
唸り轟く大音響
スベテを塞ぎたかった
先も見えぬ霧をかけたかった
窓の外を覗く
カラスは自由だった
木に止まって休んでいた
木の葉は穏やかだった
流れる風に名前を呼ばれたかった
怠ける白雲に身体を預けたかった
凍えかけのこの鉄格子の部屋の中から
手を掴み引いてほしかった
でもこの四肢は
自分のために付いているワケではなかった
ソレを今日も付けてる
使い物にならなくなるまで
自分のためには使えない物を