ポエム
[TOP]
夜汽車
ガタゴトリ、ガタゴトリ

夜汽車が静かに道を行く

私を穏やかにゆたりゆたりと揺らして

キシリ、キシリ

木の床が私のからだをあやすように軋む



ガタゴトリ、ガタゴトリ

心地が良いまでの揺れと音が懐かしの子守唄に似ている

すう、と瞳を閉じる

木の温ぬくもりと

スポンジのように沈みこむ柔らかな椅子が私を包んで離さない

私を深いところへ導いて誘う

私はそれに身を委ねる

ふわりふわりと

奥へ奥へ

奥へ奥へ



黒い世界へさようなら

夢の世界にこんにちは
17/10/13 13:13更新 /



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c