可笑子噺
みな透明であった
スベテの生き物はかつて
そこには白も黒も
赤も青も無かった
無色透明
あるときソコに
ソレは現れた
ソレには光も闇も
情熱も悲哀も有った
有色鮮明
目が眩むほど
沢山持ち合わせているソレは言う
「それぞれが
それぞれに良しと思い魅せられる
この大きな器に入った
それぞれの液体に心身を浸しなさい」
スベテの生き物は従い
マッタク初めてに
〝己〟を手にした
今、我々が
〝己〟を持っていながらにして
生きて活動しているのは
実は未だ透明な部分があり
ソコに色をつけるためなのだろう
スベテの生き物はかつて
そこには白も黒も
赤も青も無かった
無色透明
あるときソコに
ソレは現れた
ソレには光も闇も
情熱も悲哀も有った
有色鮮明
目が眩むほど
沢山持ち合わせているソレは言う
「それぞれが
それぞれに良しと思い魅せられる
この大きな器に入った
それぞれの液体に心身を浸しなさい」
スベテの生き物は従い
マッタク初めてに
〝己〟を手にした
今、我々が
〝己〟を持っていながらにして
生きて活動しているのは
実は未だ透明な部分があり
ソコに色をつけるためなのだろう