狭心
『私の居場所は夢と理想と妄想の中。
そこ以外は無い。』
『妄想と現実の狭間で私は眠っては生きている。』
『私の存在は、まるで、透明な物体のよう。』
『だけれど私は泣かない。
こんな程度で、泣いてはいけない。』
『そうなんだろ?』
『そうさ。』
『私は、これを望んだ。
独りを望んだ。
だから私は誰かにすがってはいけないのだ。』
『君がここに居れば、
私はきっと笑われてしまうのだろう。
馬鹿馬鹿しい、と。』
『笑ってくれ。
半端者で愚かな私をどうか笑ってくれ。』
『……君が、居るわけ無いのにな、』
『今日……
私は夢の中で〝やめて〟と叫んでいた。
つんざくほど、煩わしいほどまでの大声で。』
『耳を塞いでうずくまって。』
『泣きたかった。
だけれどそれは、赦さなかった。』
『私自身が。』
『だから私は泣かなかった。
泣いても無意味だ、として。』
『ああ。
寂しさを切なさをやるせなさを
辛さを苦しみを伝えられない
その嘆かわしさに犯されている気分だよ。』
『君よ、おはよう。』
『何も居無い白い空間に
私という独りぼっちの存在は
妄想に向かって御早うを言う。』
『返答は勿論と無い。』
『だから私は自分の脳味噌でその返答をする。』
『それで、良い。』
『きっと
これで、良い。』
そこ以外は無い。』
『妄想と現実の狭間で私は眠っては生きている。』
『私の存在は、まるで、透明な物体のよう。』
『だけれど私は泣かない。
こんな程度で、泣いてはいけない。』
『そうなんだろ?』
『そうさ。』
『私は、これを望んだ。
独りを望んだ。
だから私は誰かにすがってはいけないのだ。』
『君がここに居れば、
私はきっと笑われてしまうのだろう。
馬鹿馬鹿しい、と。』
『笑ってくれ。
半端者で愚かな私をどうか笑ってくれ。』
『……君が、居るわけ無いのにな、』
『今日……
私は夢の中で〝やめて〟と叫んでいた。
つんざくほど、煩わしいほどまでの大声で。』
『耳を塞いでうずくまって。』
『泣きたかった。
だけれどそれは、赦さなかった。』
『私自身が。』
『だから私は泣かなかった。
泣いても無意味だ、として。』
『ああ。
寂しさを切なさをやるせなさを
辛さを苦しみを伝えられない
その嘆かわしさに犯されている気分だよ。』
『君よ、おはよう。』
『何も居無い白い空間に
私という独りぼっちの存在は
妄想に向かって御早うを言う。』
『返答は勿論と無い。』
『だから私は自分の脳味噌でその返答をする。』
『それで、良い。』
『きっと
これで、良い。』