ポエム
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ココロフラグメント
張り詰める空気が 居心地悪くて
深く息を吸い込んだ
張り付けた笑顔が 気味悪くて
深く 深く 空にもぐった

何処で変わってしまったのだろう
あれほど美しかった世界も
今はくすんで枯れはてて
残響だけが跳ね返ったんだ

無くした欠片ばっか 探し求めてたら
誰かがくれたものさえ見失ってしまった
どこにも落ちていない 唯一無二のfragment
全て消えてしまうくらいならもう
目茶苦茶なまんま歩いていけ
未完成なまんま走っていけ
付きまとう不安すら
追い越すようなスピードで


傷ついた心を 見せたくなくて
強く賢いふりをした
気づいた時には いつも遅くて
強く 強く 心を砕いた

何処で違えてしまったのだろう
あれほど綺麗だった世界も
今は歪んで突っ張って
残像だけが滲んでたんだ

無くした想いばっか 数えてたら
誰かがくれた愛さえ忘れてしまった
どこにも行けやしない 無表情のfragile
全て溶けてしまうくらいならもう
無理矢理なまんま歩いていけ
不完全なまんま走っていけ
吐き続けた嘘すら
追い抜くようなスピードで


無くしたものなんて どうでもよくて
誰かがくれたものはずっと そばにいたんだ
気づけなかったなんてほんと
馬鹿らしいや


無くした欠片ばっか 探し求めていた
だけどもっと大事なものが すぐそばに落ちてたんだ
きらりと光った 希望という名のfragment
まだ胸の中に少し 残ってたんだ
目茶苦茶なまんまで構わない
未完成だって構わない
歩いて走って飛んでいけ
光にも負けないくらいのスピードで

この世界を愛してますと 叫ぶんだ


19/03/31 12:30更新 / Eine



談話室



■作者メッセージ
壊れやすくて丈夫で、何色にでもなれるけど透明で、そんな矛盾を抱えて光ってるような硝子みたいなのが、命や人間だと思います。
ご閲覧ありがとうございました!

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