ポエム
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快晴
「君は今何してるかな」
ふとそんなことを考えた
揺れる木の葉を目で追って
試験管片手に考えた

君と僕が会ったのはいつの日か
僕が森に迷った時だった
おどけて笑った君の目に
静かに僕が映ってた

くしゃくしゃになった紙飛行機に
少し汚れた黄色のバス
ちょっと前まで生きてた景色が
今はひどく懐かしい

くだらない話や思い出を
恥ずかしいくらいに愛したいんだ
めちゃくちゃな冒険を繰り返して
ただ君がそこにいたことを
いつまでも知っていたいんだ


「君は今どこにいるのかな」
ふとそんなことを考えた
流れる雲を追いかけて
虫眼鏡片手に考えた

図書館で振る舞ったお料理に
土産にもらったマッチ箱
あんなに確かにあったものが
今はひどくぼやけている

くだらない世界の片隅で
馬鹿らしいくらいに生きてたんだ
すれ違いやいさかいを繰り返して
それでも好きでいたことを
いつか君に伝えたいんだ


街が目を覚ます頃
硝子のような空の下で
「寂しい」って叫んだら
君が来てくれるかな
たとえ君が僕を忘れても
別に苦しくはないさ
既視感で満ちた自己紹介を
君が求めてくれるのなら

そばにいたいこと そばにいてほしいこと
君が許してくれるのなら


くだらない話や思い出を
恥ずかしいくらいに愛してたんだ
めちゃくちゃな冒険を繰り返して
今も君がそこにいるところを
何度だって確かめに行くんだ

澄みわたるような
はじまりの色を背負って

19/05/05 08:07更新 / Eine



談話室



■作者メッセージ
閲覧ありがとうございます。
実はこの詩、とあるアニメをイメージして作ったんです!何のアニメか是非考えてみてくださいね(#^.^#)

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