浮沈艦
建造したのは誰かの勝手か運命か
畏怖すべき大海に生きる事を約束された
その浮沈艦は向こう側へ渡ろうともがく
浮き沈みする間に装甲は傷だらけになって
そのさまを魚たちに呆れられ嫌われても
美しい渡り方なんて出来る訳もない
涙という最少の海は大海へと消える
そんな泥を啜って邪魔臭い弱音を吐く事が
一番の前向きな生き方なんだと
それが解る魚だけが信頼できる友と知る
こんな真っ直ぐ過ぎる想いは
誰かに届ける訳にはいかない
自ら篩にかけてしまう心を
許してくれた優しさに応えながら
一体何処まで渡り切ろうか
ああ見上げれば
鳥たちの羽撃きが
畏怖すべき大海に生きる事を約束された
その浮沈艦は向こう側へ渡ろうともがく
浮き沈みする間に装甲は傷だらけになって
そのさまを魚たちに呆れられ嫌われても
美しい渡り方なんて出来る訳もない
涙という最少の海は大海へと消える
そんな泥を啜って邪魔臭い弱音を吐く事が
一番の前向きな生き方なんだと
それが解る魚だけが信頼できる友と知る
こんな真っ直ぐ過ぎる想いは
誰かに届ける訳にはいかない
自ら篩にかけてしまう心を
許してくれた優しさに応えながら
一体何処まで渡り切ろうか
ああ見上げれば
鳥たちの羽撃きが