ポエム
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メタリックワイン
倒した瓶から零れるのは滴じゃない
それは理解不能な言語を喋る星屑
弾ける酔いがそうさせるんだ
流れに乗って現実もろとも怪我したい

料理された君の心臓が皿に乗る
誰かが僕に贄を捧げたのだろう
ゆっくり咀嚼し嚥下して
粘液に絡む夢を見ている

メタリックワイン、煌めく効能
熟成された美酒には毒が盛られているのか
舌で転がし確かめれば
妄想は珍しくもない硝子の壁に阻まれて
僕の中の起爆装置で爆破する

加速止めない詩情の暴走を
止めに入った古いカミサマを返り討ち
僕の爛々と輝く眼の色に
そいつはみるみる勢いを失って
杖を落として去って行く

汚染したい汚染したい汚染したい
グラスに注がれる現実を
普く気体と化して蔓延したい

首筋に刃物突き付けられても
今はなんにも怖くない
揮発性の高くなった頭で宣言するよ
此処が始まりであり終わりであると
15/12/11 18:11更新 / キョーカ



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