ポエム
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あの腕のやさしい翠
闇にうかんだ宝石
露ときえるまえに
たどりついた一枚の葉

しなやかな枝を咲かせ
抱きよせる命ははかなく
ちいさく震えていた
だから守りたかった

みどりいろの瞳でみつめる
すべての行く末が
必ずしもしあわせとは
いえなくても

いつか地中にはり巡らせた
けっして美しくはない根が
あなたに届くと信じるのなら
魔手は希望に変わるのでしょう

生きるために棘をまとい
毒をしたたらせることも
相手を喰らうことさえもいとわぬ
その強さで

そう、
ひろげた腕に
伸びてゆくからだに
光をうけて

あの色を誇るように
やさしくある大樹のように
両手を空にかざして
雲をめざし立ち上がってゆけ

まだみぬ翠を抱いて
15/12/01 17:01更新 / キョーカ



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