ポエム
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詩に至る病
詩を書く、書いていると云いながら
どんなに技術があっても
どんなに鋭い感性があっても

誰も「詩」を書く事などできないのではないか、と
時々思う事がある

なんとか「詩」に辿り着こうとして
その過程で出たものを
「詩」と呼んでいるに過ぎないのではないかと

誰も書けないもの
それ自体が「詩」であって
「詩」と呼ぼうとしたその時に
「詩」ではなくなる気がする

その「詩」ではなくなったものに
誰も名前を付けていない
だから「詩」と仮定する

書けないものを書こうとする病
「詩」という行為を試す矛盾

それが「詩」なのか
15/11/10 20:08更新 / キョーカ



談話室



■作者メッセージ
矛盾にぶち当たってこそ。

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